育児に家事にと忙しい毎日にぐったりしているママ、そのぐったり感は「生活リズム」の見直しで改善されるかもしれません。
あなたの赤ちゃんは、何時に寝ていますか?
夜更かし&朝寝坊はキレやすい子への道!?
体内時計が整ってくる4カ月ごろから、夜の睡眠中に成長ホルモンが分泌されるようになります。
夜しっかり眠らないと、成長ホルモンの分泌が減り、成長が阻害される可能性も。
すこやかな成長には、十分で良質な睡眠が欠かせません。
集団生活が始まる前の赤ちゃんの生活リズムはママ次第。
ママが「早起きすると不機嫌になるから、自分から起きるまで寝かせておこう」
「明日は何の予定もないから、遅寝でもいいわ」
といった意識でいると、子どもはずっと遅寝遅起きのままになるおそれもあります。
遅寝遅起きによる弊害はいろいろ指摘されていて、それは心身両面に及びます。
9時間半以内の短時間睡眠が続くと、体力の低下や注意力や集中力の不足、イライラし、じっとしていられないなど、キレやすい子の兆候が赤ちゃん時代にねんねのリズムを整えることが、
いかに重要かがわかります。
赤ちゃんの将来のためにも、早寝早起きの習慣をつけるのが親の役目です。
<夜ふかしベビーにはこんな危険も>
・特定のものにこだわり人に無関心
・肥満・理由のない攻撃性を示す
・発話が遅い
・無表情で、自分の気持ちを表現するのが苦手
睡眠の役割
記憶の整理・定着
夜の睡眠中に、脳は昼間あったこと、学んだことを「これは覚えたほうがいい。
これは忘れてもいい」と整理しています。
こうして必要なことを記憶として定着させるのです。
毎日、新しい発見が続く赤ちゃんには、その体験を整理するためにも十分な睡眠が必要です。
脳と体の休息
人間は、昼行性の動物です。
昼間、脳を活発に動かすためには、夜はしっかりと眠り、脳と体を休める必要があります。
夜の休息が十分でないと、昼間の脳の働きも鈍くなってしまいます。
睡眠不足だと体がだるく、やる気も起きないのは大人も赤ちゃんもいっしょです。
成長ホルモンの分泌
成長ホルモンは、夜10時から深夜2時までの間に分泌されます。
とくに深夜0時前後の熟睡中に分泌量はピークに。
成長ホルモンには、骨を伸ばしたり、筋肉を増やしたり、傷んだ神経を修復する働きが。
「寝る子は育つ」という言葉の正しさがわかりますね。
メラトニンの分泌
眠けを起こすホルモン 「メラトニン」も睡眠中に分泌されます。
メラトニンには、酸素の毒素から体を守り、将来の老化やガン化を抑制する働きも。
性的成熟を抑える作用もあるので、乳幼児期に夜ふかしすると、将来、性的成熟が過剰に促進される恐れも。
早寝早起き生活は、ママ&パパにもいいことずくめ!!
赤ちゃんの生活リズムを立て直すためには、両親の生活から見直すことが大切。
早寝ママの子は早寝に、遅寝ママの子は遅寝になりがち、という調査結果もあります。
仕事などでどうしても帰りが遅くなってしまうパパは、赤ちゃんとふれあいたい気持ちをぐっとこらえて、赤ちゃんの眠りを優先しましょう。
赤ちゃん時代は、生活リズムを整えるのが比較的容易です。
朝、早めに起きることから始め、離乳食、昼寝、遊び、入浴などのポイントを見直してみましょう。
子どもが大きくなってから生活リズムをしつけるのは大変。
今後の育児をラクにするためにも、今このときが大切です。
大人にとっても早寝早起きは理想的なスタイル。
人間本来の自然なリズムで生活することで、体力も気力も充電されます。
また、赤ちゃんを早めに寝かしつければ、大人の就寝までを夫婦の時間、趣味の時間にあてることも。
リフレッシュタイムは、育児にもいい影響を与えるはず。
メリットだらけの早寝早起き、早速チャレンジを始めましょう。
早寝早起きのための7力条
1.朝日を浴びよう
今の季節は朝7時くらいまでに起きるのがベスト。
起きたらカーテンを開け、朝の光を浴びましょう。
2.朝の授乳や離乳食をきちんと
朝食をとることで、体温が上昇して頭もスッキリ!
食事は決まった時間にとれるように心がけましょう。
3.テレビやスマホは1日2時間まで
長時間のテレビは赤ちゃんには刺激が強く、眠りのさまたげに見る時間を減らし、体を動かす遊びを。
4.昼寝は3時までに切り上げる
遅くまで昼寝をしてしまうと、夜の時間が後ろにズレ込んでしまいます。
午後3時までには起こして。
5.早めの時間に入浴!
入浴後は一度上がった体温がグッと下がるので、寝つきがよくなります。
ぬるめの湯につかって、寝る準備を。
6.夜8~9時までに寝る態勢に
部屋を暗くして、落ち着いた環境に。
眠る直前に「たかいたかい」などの興奮するような遊びはさせないこと。
7.ママ&パパも早寝早起きに
親の生活リズムは子どもの生活に影響大。
どうしても夜ふかしになる場合は、子どもを巻き込まないように。