<乳歯の磨き方>
1.大人のひざにあおむけの体勢で
2.ファーストタッチは上ではなく下の前歯から
3.毛先を確実に歯に当てて1本ずつ
4.終了
キレイになったことを赤ちゃんと共有しましょう
乳歯の磨き方の説明
乳歯はどうやって磨くの?
と、疑問に思う方に書きました。
1.大人のひざにあおむけの体勢で
大人のひざの上にあおむけに寝かせ、頭をしっかり固定した姿勢で。
赤ちゃんが座った姿勢では、奥歯までしっかりと磨けません。
2.ファーストタッチは上ではなく下の前歯から
仕上げみがきをしやすいのは上の前歯ですが、ここは最も敏感な部位。
下の歯ぐきを指で押さえて、下前歯から磨きましょう。
下唇を指で押し下げて、下の前歯から歯みがきスタート。
3.毛先を確実に歯に当てて1本ずつ
毛先を歯に真っすぐに当てて、1本ずつ磨きます。
1カ所10回ぐらいみがくのが理想ですが、なかなか大変。
できる範囲でOKです。
4.終了
キレイになったことを赤ちゃんと共有しましょう!
赤ちゃん時代の歯みがきはこれで終了です。
口の中がサッパリしてキレイになったことを言葉で伝え共有しましょう。
口の中がサッパリするので、水を飲ませてもOKです。
歯みがきをいやがる赤ちゃんの中には、鼻や口の周りをさわられるのが苦手な子も。
スキンシップで、顔にさわられることに慣れさせましょう。
歯みがきQ&A
Q.毎食後、歯みがきをしたほうがいいですか?
A.「食べたらみがく」という習慣づけのためには、毎食後に行うといいですね。
はじめのうちは、きちんとみがけず歯ブラシを口に入れるだけでもいいですよ。
慣れてきたら朝晩の1日2回が基本。
特に寝る前の仕上げみがきが重要です。
Q.歯みがき粉はいつから使うのでしょうか?
A.赤ちゃん用に、うがいが不要なものが出ています。
これは歯が生えてきたら使えます。
研磨剤や発泡剤が入ったうがいが必要な歯みがき粉を使うのは、3才過ぎが目安です。
フッ素入りのものがおすすめです。
Q.歯医者さんでフッ素を塗ってもらったほうがいいですか?
A.フッ素を歯の表面に塗ると歯の質が向上し、むし歯になりにくくなります。
家庭で使えるものもありますが、歯医者さんで塗ってもらったほうが効果的。
ただしフッ素を塗ったから歯みがきは不要、というわけではありません。
Q.添い乳で寝かしつけていると、むし歯になりやすいですか?
A.添い乳をする場合は、特に寝る前の歯みがきをしっかりと行いましょう。
仕上げみがきでむし歯の原因菌を減らしておくことで、添い乳によるリスクを最小限にすることができます。
Q.歯みがきを嫌がります。拭くだけではダメですか?
A.赤ちゃん時代にはあせらなくてもいいのですが、少しずつでも習慣づけることは大切です。
鬼の形相で歯ブラシを持って追いかけまわしたりしていませんか?
肩の力を抜き、気楽な雰囲気を心がけましょう。
Q.あまりきちんとみがけていない気がします
A.赤ちゃん時代の歯みがきは習慣づけが第一の目的なので、目に見える汚れが残っていなければOK。
歯の汚れが落ちているかどうかチェックできる市販のグッズもあるので、チェックしてみるといいかもしれません。
Q.仕上げみがきは何才ごろまで必要ですか?
A.5~6才に生えてくる奥歯の永久歯「6才臼歯」が生えるまでは、大人の手をかけて仕上げみがきをしたいですね。
6才臼歯が生えてきたら、少しずつ自分一人で歯みがきができるように教えてあげましょう。
Q.歯ブラシをかんでしまうので動かせません
A.人はだれでも、なんらかの力が加わると反射的に抵抗します。
歯ブラシをかまれたら引っ張り返すのではなく、カを抜いてみましょう。
何秒かかむと疲れて歯ブラシを離すので、そこから再開を。
乳歯のむし歯はどうやって治療するの?
むし歯になりかけならフッ素の塗布と清掃指導で進行を予防し、様子を見ます。
進行している場合や口内の衛生管理が不十分な場合は、大人と同様にむし歯を削り、詰め物をします。
まとめ
乳歯の磨き方のポイントは「食べたら磨く」という習慣づけ。
普段からスキンシップで、顔をさわられることに慣れさせる。
毛先を確実に歯に当てて1本ずつ磨く。
不安なら歯垢をチェックできる液体で磨き残しを確かめる。