離乳食は思い通りにいかないことばかり。
でも、悩んでいるのはみんないっしょです!
悩みを乗り越えた先輩ママが、心強いアドバイス&エールを送ります♪
離乳食が進まないママへアドバイス
<お悩み>
離乳食をスタートしたけど、うまく進まない。
<答え>
最初はみんな吐き出すか、無表情。
あんまり気にしないで進めちゃってください。
<悩み>
「おかゆが嫌いで離乳食が全く進まない!」
5カ月(男)
「母乳以外は受けつけない。よく食べる友だちの子を見て、うちはなんで食べないのかなァ~と思う」
5カ月(男)
「スプーンを舌で押し出しちゃう。手を口に入れるから食べさせられません」
5カ月(男)
<先輩ママのアドバイス>
最初は、ツブツブがなくなるまで裏ごしを。
離乳食作りが自己流だったせいか、食べてくれず、離乳食教室へ行きました。
原因は私の「裏ごし」が不十分だったせいだと判明!
おかゆにツブツブが残っていたのでした。
最初のうちは、ていねいな裏ごしが肝心ですよ。
慣れているミルク味にしたら食べるかも?
うちの子はミルクが好きだったので、離乳食に粉ミルクを加えて調理したら、よく食べるようになりました。
赤ちゃんは甘い味が好きだから、「ミルクがゆ」や「バナナがゆ」にしてあげたら食べるかもしれませんよ?
ドロドロ嫌いな子はモグモグ期から快調!
形状にこだわりがある子もいるようです。
次女はドロドロが苦手ですぐに吐き出すので、とても暗い気分でした。
そこで、モグモグ期に入ったころから、おかゆではなく、やわらかめのごはんにしたら、食べることが大好きに!
トロトロの形状も味も赤ちゃんには初体験。あせらず進めましょう。
離乳食スタートのころは、ママも肩に力が入り、うまく食べられないとガッカリしてしまいがち。
でも、食べることは初めてだから、じょうずにできなくて当然なんです。
少しのザラつきもいやがるようなら、完全になめらかなベビーフードを利用するのも正解。
おかゆに母乳やミルクを少し加えて、親しんだ味にしてあげるのも手ですね。
食べることに慣れるまで、あせらずに進めましょう。
スプーンの使い方はOK?
スプーンを口の奥に入れると押し出してしまいます。
スプーンで下唇に軽くふれ、口をあけたら水平に下唇において、上唇で取り込むときに引き抜く。
このタイミングが大事。
母乳が好きで離乳食が進まないときは要注意!
鉄が不足して貧血になると、発育発達に影響する恐れがあります。
小食でも元気で、体重が発育曲線に沿って増えていれば大丈夫。
ただ、母乳に依存して食べない子は心配です。
母乳の鉄分は少しずつ減りますが、鉄が不足して半年以上の貧血が続くと、発育発達や、知能に遅れが出る恐れがあるからです。
小食でも7カ月中に2回食、9カ月中に3回食にして、食事から鉄を補うようにしてください。
それでも離乳食が進まなければ、専門家に相談してみて。
<鉄を多く含む食材を使いましょう>
・豆腐(5カ月~)
・ほうれんそう(5カ月~)
・納豆(7カ月~)
・まぐろ・かつお(7カ月~)
・牛豚の赤身肉(9カ月~)
・あさり・かき(9カ月~)
離乳食を食べないときの工夫
<悩み>
食が細い!好き嫌いがひどい!とにかく食べてくれません!
<答え>
味覚は変わっていくから、あきらめないで、再チャレンジ!
<悩み>
昨日は好き、今日は嫌いとコロコロ変わる!
10カ月(女)
おっぱい大好きで、食事にあまり興味がない。
作った食事の半分以上を捨てることも…。
10ヶ月(男)
新しいものを出すと、必ずいやな顔をする。
野菜やくだものも、あまり食べてくれません。
10カ月 (男)
<先輩ママのアドバイス>
いろいろ試すうちにヒットするものがある!
ベビーフードを試したり、あげる時間、やわらかさ、温度などを変えてみたりしました。
それでも、くだものだけはダメだったのに、10カ月からみかんが大好物に!
いまでは旬のくだものをなんでも食べています♪
味よりも形状かも? 「とろみ」は大事です。
キャベツや青菜、お肉などの食べにくいものは、ブレンダーでつぶしたり、とろみをつけたりすると、たいてい食べました。
和光堂「とろみのもと」は汁ものに直接振り入れてとろみがつくので、あんかけ丼などに便利です。
ベビー用お好み焼きにまぜる作戦でクリア!
オタフク「1才からのお好み焼き粉」 は、卵・小麦不使用でアレルギーのあるお子さんにもオススメ。
苦手なきのこ、青菜、鉄補給できるベビーフードのレバーなど、たっぷり入れてもよく食べてくれるので助かっています。
苦手だったものも、いつの間にか食べられるように。
「苦手」と決めつけずに、時間をおいて形や味を変えて出してみましょう!
ママひとりで抱え込まないで!頼れる人にはドンドン頼りましょう。
<先輩ママのアドバイス>
1日トータルで食べていればよし
白いごはんを食べず、朝はパンだけ、昼は魚だけ、夜は汁ものだけなど、偏食なので健診のときに相談。
「トータル量としては食べていますよ」 といわれ、安心しました。
いまでも食べムラはありますが、まぁいいやと思っています。
大人だって食べムラはあるから気にしない!
全く食べないときと、たくさん食べるときの差が激しくて悩んでいたけれど、「大人だってそんなときはある」 と思い、本人に任せるようにしました。
なるべく好きなものを作って、食欲をそそるように工夫しています。
お肉嫌いは2才代でだいぶ解決しました!
お肉系が本当に嫌いで大変でした。
ハンバーグやつくねもダメで、開き直って 「魚を食べればよし!」と思っていたら、2才のいまは鶏肉と豚肉は小さく切ったもの、牛肉はそぼろが食べられるように。
いずれ解決しますよ。^^
9カ月のとき、自分より大きいお兄ちゃん、お姉ちゃんと食べたのが楽しかったみたい!
いろいろな食べものを並べてほしいけれど、無理じいはしないで食べものの好みが変わるのは、赤ちゃんが成長している証拠。
昨日食べたものを今日はいやがることも、同じものばかり食べたがる時期もよくありますよ。
体重が増えていれば問題なし。
「○○しか食べない」と決めつけないで、気が向いたら食べられるように、いろいろ食卓に並べましょう。
ママがイライラして、無理じいするのは逆効果。
肩の力を抜いて気長につきあってあげて!
食べないときはこんな工夫もしてみよう!
・だし、野菜スープ、ミルク、トマトなど味のベースを変えてみる
・やわらかめ、かためなど、かたさにメリハリをつけてみる
・まんべんなく薄味ではなく、1品だけ少し味つけしてみる
離乳食の味付け
<悩み>
離乳食の味付けで「薄味」ってどれくらい?
「薄味」ってどれくらいなのかさっぱりわからない。
<答え>
調味料より「うまみ」を活用。
だしを使うと食べっぷりが違うかもしれませんよ。
<悩み>
どれくらい味つけしていいのかわからないので、素材の味だけで食べさせているけど、あんまりおいしくない気がする。
1才(女)
調味料少々って何滴?
ひとつまみ?
8カ月(女)
大人の調味料はいつから?
早く同じ味つけにしたい!
10ヶ月(男)
<先輩ママのアドバイス>
味つけ前に大人の分から取り分けるのがラク!
たとえば肉じゃが、 カレー、みそ汁、鍋料理などは、具を煮るまでは大人分といっしょで、味つけ前に取り分けています。
いろいろな具のうまみがあると調味料なしでおいしいし、一つの鍋で親子いっしょに作れるのでラク。
手づかみ食べにしたら薄味でも食欲UP
カミカミ期ごろから、味つけしないと食べてくれず・・・・・・。
そこで、軟飯に野菜としらす干しを入れたお焼きなど、手づかみメニューにしたら食欲が復活しました!
味つけだけでなく、形状や食感でも目先が変わるのでは?
濃い味→薄味には戻れないので要注意
カミカミ期に、大人の甘辛い肉じゃがを少しあげたら、薄味の離乳食をしばらく食べなくなってしまいました。
甘辛い味が好きだったみたい。
それ以来、大人から取り分けるときは、薄めてあげるように気をつけています。
青森は「だし活」が盛ん!
野菜だしには干し野菜が入っていて、大人は具として食べられます。
離乳食のおかげで、大人も減塩中♪
塩分は体に負担なので離乳食時代は薄味にしてあげたいですね。
腎臓は余分な塩分を体の外に捨てる役割をしますが、生後6カ月ごろの赤ちゃんの腎臓の機能は大人の半分ほど。
塩分は未熟な腎臓に負担をかけてしまうため、「ゴックン期は味つけなし」「7カ月以降味つけをしてもごく少量に」が目安です。
1才を過ぎて大人の食事から取り分けるときも、2~3倍に薄めましょう。
だしを“うまみのモト”として、活用できるといいですね。
「ごく少量」の塩の量のイメージ
離乳食で1回に使う塩の量=ごく少量は、指先に少しくっつくくらい。
味見したときに、”ほんのり”味を感じるくらいのイメージです。
離乳食を手づかみでウンザリしたとき
<悩み>
手づかみでぐちゃぐちゃ!
遊び食べにウンザリています。
<答え>
「いまだけ」と割りきって汚されてもOKな工夫をしよう!
<悩み>
じっとしていない!
食べものをつぶす!
食器を投げる!
9カ月(女)
食事中に遊び始めたり、立ったり座ったり。
行儀がよくないけど、このままやらせていいの?
10カ月(男)
いすの上に立つ。
落下しそうでこわいです。
1才(男)
<先輩ママのアドバイス>
親は反応しちゃダメ。クールにやりすごそう。
ブーッと吹いて食べながら遊ぶので、ストレスがたまりましたが、そういう時期はみんな通る道と思っていました。
大人が反応して笑ったりすると余計にやってしまうので、何も反応しないことが大事です。
遊んだら片づける。ママの本気を見せる!
遊びだしたら、食器ごと片づける!
そうしたら「食べる~」というので、「ちゃんと食べるなら」と約束して、食器を戻す。
何回かやるうちに、本当に片づけられるのがわかって、ちゃんと食べるようになりました。
「いまはオッケー」と気持ちを切り替えた。
私がイライラして疲れてしまったので、「いまはオッケー、とりあえずいまは「オッケー」と自分に言い聞かせ、気にしないことに。
気持ちの余裕が子どもにも伝わったのか、前より座ってくれるようになりました。
汚れてOKな服、スタイをつけて腕まくり。
レジャーシートを広げて好きに食べさせて、
10分たったら手伝うルールで本人も大満足♪
手づかみメニューでイライラを解消!
私も娘もイライラしないように、手づかみメニューを調べて作っていました。
おいものお焼き、お好み焼き、豆腐ハンバーグなど。
うどんも刻んで小麦粉をまぜてスプーンで落とし焼きにすれば、手づかみできます!
ベビーフードなら吹き出されても余裕♪
ブーッと吹き出すことがおもしろいらしく、せっかく作ったのに!と離乳食タイムが苦痛に。
思いきって市販のベビーフードに頼ることで、心にゆとりができました。
ベビーフードなら吹き出されてもガマンできる(笑)。
まずは「食べることは楽しい!」 と思ってほしい。
一生散らかして食べる人なんていないし、キレイ好きな夫もいつか笑えるはず。
離乳食の食べ過ぎと嚙まずに飲み込んじゃう問題
<お悩み>
食べすぎる!
かまずに飲み込んじゃう!
<答え>
目の前に全部出さずに、小出しに。
少しずつ食べさせる作戦。
<悩み>
もっと、もっと!と怒りだすので足りないのかな?
10カ月(女)
わんこそばのように、口に入れる→飲み込むの流れ作業にどうすれば噛んでくれるの?
10カ月(男)
目安量より多いのに、あげれば絶対に口をあけます。あげていい?
1才(女)
<先輩ママのアドバイス>
ごはんはラップで握って時間稼ぎ!
とても早食いなので、ごはんはラップに包んで丸め、自分であけて食べるのに時間がかかるようにしました。
時間のかかるもの、よくかんで食べるものを先にあげて、好きなものはあと回しにするのも戦略ですね。
健診で相談してから量を決めて守るように
7ヵ月で10kgとぽっちゃり。
食器を下げると暴れるほどで、9カ月健診で相談すると「満腹中枢が未発達なので、目安量を決めたほうがいい」とのこと。
最初は「まだ食べたい!」と泣きましたが、すぐに慣れてくれました。
よく食べる分、外遊びして肥満予防
がっついて食べないように少しずつ出すなどの工夫はしていますが、食事は楽しみなので、たくさん食べることはOKにしています。
そのかわり、おやつは量を決め、外でよく体を動かし、肥満予防を心がけています!
本当は、ワンプレートにかわいく並べたいけれど……。
一気に全部出すと食べすぎてしまうので、1品ずつ小出しにしています!
食べ方が受け身だと、満腹にならずに食べ続けてしまいます。
食べたい量でOKですが、スプーンはゆっくり運んで。
食べる量は赤ちゃんの食欲にまかせてよいので、体重の増え方が発育曲線に沿っていれば、おかわりOKです。
ただ、赤ちゃんが「食べさせてもらう」のを待っていて、ママがどんどん口に入れると、かまずにたくさん飲み込む傾向が。
スプーンにのせる量を減らし、早食いにならないようにゆっくりスプーンを運びましょう。
自分からパクッと食べる動きを引き出してあげてくださいね。
<ココを見直してみては?>
・野菜でかみごたえを出す
・スプーンにのせる量を半分に
・手づかみ食べをふやす
・自分からパクッと食いつくのを待つ。ママがどんどん口に入れない!
「おやつ」をあげて黙らせちゃうママへ
<悩み>
つい「おやつ」をあげて黙らせちゃう…。
<答え>
不足しがちな栄養素おやつで罪悪感ダウン。
1回の量は決めたほうがいいかも
<悩み>
「泣きやむなら」と、すぐおやつ
1才3ヶ月(女)
保育園から帰ってくるとおなかがすいてしまい、「おやつをあげる」→「ごはんを食べない」の悪循環
1才4カ月(女)
大人の都合でおやつをあげて、生活リズムをくずしているかも。
1才(男)
<先輩ママのアドバイス>
手作りおやつなら甘さ控えめです♪
くだものが嫌いで全く食べないので、おやつは乳製品か手作りのクッキー。
インスタでヘルシーママの簡単レシピを見てマネしています。
手作りは甘さ控えめにできるし、2才からはお手伝いもできて親子で楽しめます。
おやつは野菜か干しいもがオススメ!
おやつを野菜系にすると、罪悪感は減るかも?
あとは、干しいも!
さつまいもは栄養があるし、腹持ちがよく、食物繊維がとれるから健康的ですよね。
前歯でかみ切れるようになるまでは、小さくちぎってあげていました。
甘いお菓子は親がコントロール
赤ちゃん用のお菓子しかあげませんが、それでも、子どもがほしがらないときにあげる必要はないと思います。
虫歯の原因にもなるし。
ほしがるときは袋ごとあげないで、量を決めて渡すのをルールにしています。
食事のデザートを、時間をあけてあげていると思えば罪悪感はないですよね。
ママもヘルシーなおやつなら太らないから一石二鳥。
食事に影響しないよう回数・量・時間を決め、栄養を補うものにする。
赤ちゃんのおやつは栄養を補うための補食、いわば「第4の食事」です。
すぐにエネルギーになるごはん、パン、いもや、3回の食事でとれなかった乳製品、野菜、くだものなどをあげましょう。
市販品を利用する場合、おやつは回数・量・時間を決めてあげることが何より大切です。
甘いものをダラダラ食べさせて、肝心の食事量が減ってしまわないように気をつけたいですね。
おやつ=補食です。
たとえばこんなおやつはいかがですか?
トマトとチーズをのせたピザトースト
しらす干し、ツナなどをのせても栄養アップします。
レンジでチンして焼いたりんごのソテー
くだものもおやつにぴったり。
ソテーすると香ばしさや甘みが増します。
青菜とチーズをまぜたごはんお焼き
ごはんを食べる量が少ない子は、おやつでぜひ!
おにぎりでも。
<おやつの目安量はこれくらい>
・カミカミ期
おやつは0~1回
バナナなら1/2本(43kcal) + 麦茶、赤ちゃん用のビスケットなら6枚(48kcal) +麦茶が目安です。
プレおやつとしてたまにあげる程度に。
・パクパク期
おやつは1~2回
野菜クラッカー12g (45kcal) +牛乳150ml (100kcal)が目安。
一般的に、女の子はこの2/3量ですが、体格や運動量に合わせて調整してください。