洗濯の基本は「洗う&乾かす」です。
傷みも汚れも毛玉も、すべては洗い方の問題です。
基本を知れば衣類が長持ちし、クリーニング代の節約にもなります。
洋服の個性(状態)を見ながら洗濯機で洗ったり、手洗いをする。
手洗いをすると汚れやほころびに早く気づくことができ、結果的にお気に入りの服を長持ちさせることにつながります。
どんな洗剤をそろえればいい?
最低限、3本あればOKです。
液体の洗剤と柔軟剤、漂白剤があればほとんどの衣類の洗濯に対応できます。
その上で手持ちの衣類に合わせて、必要なアイテムを買い足しましょう。
液体の洗剤
汚れを落とすには、中性洗剤よりも弱アルカリ性が◎。
液体の柔軟剤
衣類がふっくらで、柔らかく仕上がります。
静電気を抑える効果も。
液体の漂白剤
頑固な汚れや黄ばみなどを分解。
酸素系なら色物にも使える。
汚れが気になるなら粉末の洗剤
液体洗剤より洗浄力が高い。
水やぬるま湯で溶かして使います。
白い服が多いなら
粉末の漂白剤。
弱アルカリ性の粉末タイプなら、単独でも洗剤と一緒でも使える。
シルクやニット製品が多いなら
中性の液体洗剤。
「おしゃれ着」用の洗剤。
衣類を傷めにくく、毛や絹にも使えます。
納得の仕上がりにならない場合
「時間」「温度」「洗剤」「洗い方」のどれかを見直す。
生乾きの臭いが残る、汚れ落ちが悪いなど、洗濯の効果があまり感じられないようなら、いつもの洗濯方法を変えてみることが大切です。
洗い方を変える
シワが気になるならいつもより脱水時間を短くする、傷みが気になるなら洗濯機のおしゃれ着コースを使うなど、衣類の状態に応じて洗い方を変えてみて。
温度を変える
水温を上げると洗剤の働きが良くなります。
洗濯機の場合は、洗浄が始まる前に一旦停止し、水温が30~40℃になるよう、ぬるま湯を加えて。
時間を変える
洗う時間を延ばすと汚れ落ちが良くなります。
洗剤を溶かした水などに30分程度漬けてから洗うのもおすすめ。
洗剤を替える
汚れが気になるなら粉末洗剤を使う、漂白剤に漬け置きするといった具合に、いつもの洗剤を替えてみる。
アイテム別洗濯の仕方
ウールのニット
基本は手洗い。
洗濯機で脱水するときも小さめのネットに入れる。
衣類の繊維がこすれ合うと毛玉の原因になります。
ウールやカシミヤのセーターは、畳んだ状態より一回り小さなサイズの洗濯ネットに入れ、手洗いを。
洗濯液の中で押し洗いとすすぎをし、ネットに入れたまま洗濯槽で10秒脱水→一時停止を2、3回繰り返す。
綿のパンツ
きちんと感を保つ洗濯方法は?
脱水時間は短めに。
乾燥機を10分程度回すのも良い。
通常の洗濯機で洗う場合には、洗濯槽での脱水を30秒~1分以内にしましょう。
洗濯乾燥機なら通常の脱水後、10~20分ほど乾燥機で乾かして。
洗濯槽内で回しながら温風を当てると、シワが取れやすくなります。
「洗える」ジャケット、洗った後も“きちんと見え”させるコツ
肩幅に合うハンガーで干し、襟にはアイロンをかける。
大切なのは、肩の形に合ったハンガーに干すこと。
ぴったりのハンガーがなければタオルを巻いて幅や長さを調節してください。
乾いたら、襟とボタン周りにアイロンをかけるのがおすすめ。
カシミヤの柔らかい質感どうしたらキープするには?
手洗いし、洗濯後はスチームアイロンをする。
自宅で洗える場合は手洗いが基本。
洗濯ネットに入れて押し洗いした後、5~10分洗剤液に漬ける。
すすぎ→洗濯槽で脱水→平干しした後、スチームアイロンを浮かせてかけるとふっくらします。
速乾性の高いインナ-など、機能性下着の汗ジミがなかなか取れない場合
ぬるま湯に30分漬け置きしてから、洗濯機で洗う。
機能性素材は便利な半面、繊維の中に汚れが入り込むと取れにくいです。
洗面器に30~40℃のぬるま湯と洗剤を入れ、衣類を漬けて30分置いてから洗濯機で洗ってみてください。
それでも取れなければ、酸素系の漂白剤を使うのも手です。
リネンシャツの「風合い」をキープする洗濯ワザ
「くたっと派」は脱水なし。
「しゃきっと派」は半乾き+アイロンで。
柔らかな風合いが好みなら脱水はせず、タオルの間に挟んで水気を取り、ハンガーにかけて干す。
パリッと仕上げるなら半乾きの状態でアイロンを。干すときは第1ボタンだけ留め、襟は立てると乾きやすいです。